〈見えない監督の映画に、あなたは何を“観る”か？〉
生まれながらの全盲者の映画制作を追うドキュメンタリー

"聴覚で何かを作り上げる。
そこにはストーリーがあり、山や谷があり、緊張と緩和がある。
これは音楽だと思った。"
坂本龍一（音楽家）

佐々木誠監督、加藤秀幸主演、“生まれついての全盲者が映画制作に挑戦”ということで話題になった『インナーヴィジョン』（１３）。その正式な続編として、田中みゆきをプロデュースに迎え制作し、全国でロングランヒットした『ナイトクルージング』（１９）。ニューヨーク・ジャパンカッツ、ロンドン・レインダンス映画祭などを経て、約４年ぶりにスクリーンで上映いたします。

『インナーヴィジョン』『ナイトクルージング』同時上映は初の試みで、おそらく最初で最後になります。

上映後、両作品を公開当時から鋭い視点で解析していただいている、非建築家で映画評論家のヴィヴィアン佐藤さんをお招きしてのトークイベントも行います。。
イベント終了後、シアターギルドのバーでにて、監督の佐々木誠、出演者らとの懇親会もあります（上映イベント鑑賞した方のみ参加できます）。


『インナーヴィジョン』
先天的な視覚障害を持つベーシスト・作曲家の加藤秀幸が、SFアクション映画の監督に挑む姿を追ったドキュメンタリー。視覚という概念を持たない加藤が映像を制作していく過程を、加藤の友人でもある映像作家・佐々木誠が記録。第一線で活躍するクリエイターたちが次々と登場するほか、ジェームズ・キャメロン監督が「アバター」制作のために開発したバーチャルカメラなど最先端の映像制作システムも見どころ。

2013年製作／45分／日本

監督／佐々木誠　　
プロデューサー／新城直　　
撮影／佐々木誠、在本彌生
出演／加藤秀幸、ロバート・ハリス、小林弘利、山本清史、小林正典など。

『インナーヴィジョン』予告編
https://www.youtube.com/watch?v=nvXQ6JE-j8I


『ナイトクルージング』
視覚がなく、光すら感じたことのない全盲の加藤秀幸は、映画制作におけるさまざまな過程を通して、顔や色の実体、2Dで表現することなど、視覚から見た世界を知っていく。また、加藤と共に製作する見えるスタッフも、加藤を通して視覚のない世界を垣間見る。見えない加藤と見えるスタッフ、それぞれが互いの頭の中にある“イメージ”を想像しながら、映画がつくられていく。
前作『インナーヴィジョン』では完成しなかった加藤が監督する短編映画。それは、近未来の宇宙の小惑星を舞台にした、生まれながらに全盲の男と見える相棒が“ゴースト”と呼ばれる存在を追うSFアクション作品。それはまるで、映画制作の現場で浮かび上がる、「見える／見えない世界」の間に漂う何かとも重なる。
ドキュメントとフィクション、二つの世界に漂う“ゴースト”を、捕らえることはできるのか。

2019年製作／144分／日本

監督／佐々木誠
プロデューサー／田中みゆき
出演／加藤秀幸、山寺宏一、能登麻美子、神奈延年、金氏徹平、ロバート・ハリス、しりあがり寿、石丸博也 　など。

『ナイトクルージング』公式サイト
https://nightcruising.net


【タイムテーブル】
12:30 - 開場
13:00 - 「インナーヴィジョン」上映
13:45 - 休憩
14:00 -「ナイトクルージング」上映
16:20 - トーク
17:00 - 懇親会(Last Order : 18:00)
18:30 - 閉場

【トーク登壇者】
佐々木誠（両作品監督）
加藤秀幸（両作品主演）
ヴィヴィアン佐藤（非建築家／映画評論家／ドラァグ・クイーン）

◾️開場は販売記載覧時間の30分前になっております。

【ご注意事項】
＊飲食持ち込みは禁止させて頂いております。予めご了承ください。
＊上映中もドリンクオーダー可能。是非ご利用ください。

＜館内対応支払い方法＞
・各種クレジットカード
・Paypay
・Suica他電子マネー